猫の口や、顎のあたりにできる黒いブツブツ。
もしかすると、挫瘡(ざそう)という肌の疾患で顎ニキビと呼ばれているものかもしれません。
猫の顔には、ニキビができやすいのをご存じですか?
ニキビの原因は、さまざまです。
毛穴の皮脂汚れが詰まったものや、ストレス、細菌感染、ダニ、アレルギーなどがあげられます。
金属製の食器で、アレルギーをおこす猫もいます。
不衛生な食器により、菌が増えることも。
対処法や、予防法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
猫のニキビについて知っておきたいこと
猫の口や顎ニキビを発見したら、どうしたら良いのでしょう?
病院にいくべきか、迷ってしまうところです。
症状の重さにより、対処法は変わります。
また、予防法があれば、知っておきたいですよね。放置は絶対ダメです。
やってしまいがちな、キケンな予防法についても、説明いたします。
基本は、少しだけ様子を見て、観察して、病院です。
猫のニキビは放置しないで!
猫のニキビができる場所は、顔がほとんどです。
顎ニキビと、くち周りのニキビが、とくに多いと言われています。
初期は、「かゆい」「痛い」といった症状はみられませんので、放置してしまう人もいるかも知れません。
なんとなく、猫の口のあたりが黒っぽい。
その内に、いつもとちがう皮膚の様子に気づくと思います。ですから、放置はダメなのです。
「猫自身が気にしていないから大丈夫」
「ブツブツは少量だし、平気だろう」
その放置、待ってください!その放置の判断はキケンです。
悪化すると、皮膚のただれ、出血などにつながります。
飼い主さんがケアするか、病院へ連れて行くか。
なんらかの対処が必要です。
当たり前ですが、猫は自分で病院に行けませんし、自分から行きたいともいいません。症状が軽い場合の自宅での対処法もご紹介します。
猫のニキビには専用の薬を
猫のニキビが悪化している?
かゆがったり、痛がるのは悪化のサインです。
腫れたり、血が出たり、炎症のあるニキビは〝ざそう〟と呼ばれます。
ひどいと、脱毛してしまう猫もいます。
悪化したら迷わず病院へいきましょう。
たまに、人間用のニキビの薬を猫に使ってしまう人がいます。
とてもキケンなので、絶対に使ってはいけません。
消毒液もやめておきましょう。
薬の成分によっては、中毒症状をひきおこします。
病院では、猫の症状に合った薬を処方してもらえます。
抗菌作用のある飲み薬や、ぬり薬を使用します。
ステロイドが処方されることもあります。
ひどくなる前に、早めに対処してあげましょう。
猫のニキビの取り方
猫のニキビは、黒いブツブツがほんの少しなら、まだ軽度です。飼い主さんが、ケアしてあげることも可能です。
①ガーゼやコットンを40℃前後のお湯に浸してぎゅっと絞ります。
②口元から顎下に向かって、やさしく拭いてあげましょう。ゴシゴシ擦るのは皮膚を痛めてしまうのでNGです。
③口より上を拭く時は、鼻から口角にかけて、毛の流れに沿って拭いてあげましょう。
柔らかいタオルでも大丈夫です。
ふだんから、ニキビ予防として行うのがおすすめです。
食事のあとに、フードのかす汚れをとってあげましょう。
強くこすると、皮膚に炎症が出る場合もあります。
拭き方をまちがえると、逆効果になってしまいます。
拭いても改善がなければ、病院で相談してくださいね。
猫の顎ニキビは他の猫にもうつる?
猫のニキビの中で、顎にできるものを、顎ニキビといいます。
猫は体をなめてグルーミングをします。
体の清潔を保つための習慣です。
しかし、顎にはグルーミングがとどきません。
顎の汚れがとれず、ニキビができやすくなります。
顎ニキビは、一緒に暮らす猫にもうつるのでしょうか?
ダニが原因のニキビもあるため、気になりますよね。
心配いりません。
他の猫や人には、うつらないと言われています。
ただ、ノミダニ対策の薬を使うなど、ダニ予防は大切です。
季節によっては、一緒に暮らす猫すべてに予防が必要です。
ノミダニ対策の薬は、病院で購入できます。
相談してみてくださいね。
猫の顎ニキビ対策に毛を剃るのはキケン!
猫の顎ニキビを減らそうと、毛を剃ってしまう人がいます。
カミソリで毛を剃ると、ニキビを悪化させる恐れがあります。
皮膚を痛めてしまい、菌の繁殖も心配です。
カミソリは、猫が暴れてしまうと、とてもキケンです。
毛を剃る、無理にこするなどの、手荒な方法は避けましょう。
かならず、やさしく拭きとるようにしてください。
まとめ
猫のニキビは、症状が軽い場合も多いです。
飼い主さんが、気づいていないケースもあります。
日頃から、猫の口の周りや、顎をチェックしてみましょう。
顔を拭かれることにも、慣れさせてください。
ニキビの悪化で、薬を塗る必要があれば、スムーズにできるでしょう。
ニキビができやすい年齢は無く、どんな猫でも、ニキビはできます。
年齢よりも、生活環境のほうが、影響しやすいです。
飲み水を短時間でとりかえ、食器をすぐに洗うことも大切です。
簡単にできる対策が、重要なのです。
猫にストレスをあたえず、ニキビとは縁のない生活を、目指したいですね。
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