愛猫を何気なく抱っこして、あれ?痩せた?と感じると不安になるものです。
猫は太り過ぎも良くありませんが、痩せ過ぎや何もしていないのにも関わらず痩せる事は、体調不良が隠れている場合があります。
日頃からの体重管理が大切です。
猫は普段通り生活していると、自然に痩せる事はほぼありません。
また、過剰に痩せる事は、体調不良の原因にもなりますので、原因を突き止める必要があります。
こちらの記事を読んでくださいますと、猫が痩せ過ぎていないかの判断と、痩せる原因についてご理解いただけます。
それでは、解説致します。
猫が痩せる原因|「痩せる」という事とは
食事が摂れない。
エネルギーを使い過ぎている。
栄養が吸収されていない。
痩せる理由は様々ですが、猫に負荷が掛かっている事は確実です。
生理的な体重変化もありますので、どの程度から異常に痩せる状態なのか判断していきましょう。
猫が痩せる|体型から痩せているか判断する
猫種や年齢にもよりますが、猫の平均体重は3〜5kgだと言われています。
2.9kg以下なら痩せ過ぎかと言うと、そうではありません。
猫によって適正体重があります。
猫の胸部に肋骨が浮き出ており、骨盤も目視できるようでしたら痩せ過ぎです。
これ以上痩せると命に関わるような状態です。
また、腰のくびれが深すぎる事やお腹が凹み過ぎている状態も見られます。
肋骨や骨盤が目視できる状態でなくとも、触れるとゴツゴツしている場合は痩せぎみです。
背骨にも容易に触れる事ができる状態です。
猫が痩せる|体重変化から痩せたか判断する
猫が急に痩せると重さや感触で分かるとは思いますが、どれくらい変化すれば異常なのか解説します。
基本的には1ヶ月で5%以上の体重減少があれば異常とされます。
3kgの猫で150g、4kgの猫で200g、5kgの猫で250gの減少です。
元々の体重が軽い猫だと体重減少に気が付きにくい事もあります。
急に痩せる事があっても気が付けるように、毎月体重を測定しておく事をお勧めします。
猫が痩せる原因|病気なのか?
猫が痩せている、と感じた時は他の症状がないかチェックする必要があります。
猫が痩せる原因の多くは病気が関わっている場合が多いためです。
猫の様子を注意深く観察しましょう。
その症状から、考えられる原因を探っていきます。
猫が食べても痩せる場合(水をたくさん飲む)
猫が食欲があるのに痩せる場合、代謝に原因があるのかもしれません。
甲状腺機能の問題や糖尿病、腎臓病である可能性が高いと言われます。
甲状腺機能障害の場合は基礎代謝が上がってしまうため、
食事量飲水量が多くなっても痩せる原因になります。
糖尿病の場合、インスリン不足で食事の糖分を分解出来なくなることが原因で、いくら食べても痩せてしまいます。
腎臓病では、飲水量の増加が多く見られます。
その他、寄生虫であるサナダムシが痩せる原因になっている場合があります。
腸内から栄養を横取りされるため、食欲があっても猫自身の栄養として吸収できていません。
肛門から寄生虫の一部が出てくる事が観察されます。
猫が食べない、そして痩せる場合
食欲がなくなり痩せる場合、炎症など直接的な原因がある場合が多いです。
歯肉炎や歯周病、口内炎など口内が痛いことが原因で、食事が出来ない場合は、目視で確認できます。
よだれが多くなったり、口臭もしてきます。
喉の炎症で呑み込む事が難しい場合も、痩せるという症状が出ます。
食事の際に呑み込みにくそうな動きをします。
その他風邪やガンなどが原因で、体力が無くなり、間接的に食べる事が出来ない場合も痩せる原因になります。
見た目ではわからないため、病気で診断してもらった方がいいでしょう。
猫が痩せる原因|病気以外の原因
猫の痩せる原因には、病気以外のものもあります。
例え病気でなくとも、過剰に痩せる事のないように工夫が必要でしょう。
猫がストレスで痩せる
痩せる原因の主なものとしては、フードが変わって食べる量自体が減少した事や、環境変化などがあります。
もしかすると、ストレスのせいかも知れません。
なにかが変わったことが人間もストレスを感じます。
猫は、人間より以上に、ストレスを感じやすい生き物です。
猫は食事が変わるのを嫌いますので、フードは元のものから徐々に変えていく必要があります。
あまりに食べない場合は別のフードに変えてください。
環境変化については、引っ越しや新入りのペットが増えた事の原因などが考えられます。
ストレスで食欲が無くなったり、運動量の増加で一時的に痩せる事に繋がります。
慣れてくると痩せる事はなくなってきますので、時間が必要となります。
猫が16歳、老化で痩せるのかも
猫は、最初の1年で、人間の20歳ほどになります。
その後は、年に人間でいえば、4歳ずつ年を取ると言われています。
猫が16歳になると、人間でいえば 80歳程と言われます。
7歳からはシニアと言われる年代になります。
もちろん個体差があるので、16歳になっても割と元気な猫もいます。
しかし、やはり高齢であることは、間違いありません。
あまり運動しなくなり、筋肉量が減って痩せる事に繋がります。
また、食事の量も段々と減ってくることも原因の一つです。
体調に注意してあげることも必要です。
また、運動不足が加速しないように、毎日少しずつでも遊んであげましょう。
年齢と共にグルーミングもしなくなりますから、ブラッシングやマッサージをしてあげるのも良いです。
まとめ
食欲があっても痩せる場合は特に注意が必要です。
日頃から食事量と飲水量、体重変化など飼い主さんがしっかりチェックしてあげましょう。
もし愛猫が痩せる事があれば、大きな病気でなくとも早めに病院へ行くことも大切です。
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