・猫の去勢のメリット
・猫の去勢するデメリット
・猫の去勢の時期と費用
・猫の去勢の流れと注意
猫を去勢することにどのようなメリットがあるのか、
またその時期や費用に悩んでいらっしゃる方は多いと思います。
どのような時期に行うのか、
予算や手順、メリットとデメリットなど、詳しくご紹介します。
猫を去勢するメリット
猫の去勢には次のとおり、猫の問題を回避できるメリットが多くあります。
・望まない妊娠を避けるメリット
・マーキングを回避できるメリット
・発情期のストレスを軽減できるメリット
・発情期の鳴き声を防止できるメリット
・生殖器疾患を予防できるメリット
猫を去勢するメリット|繁殖対策
屋外飼育や多頭飼いの場合、繁殖率が非常に高いことをご存知でしょうか。
・メスの発情期:主に春〜夏 3〜5回ぐらい
・オスの発情期:メスに誘発される
・交尾による妊娠率:ほぼ100%
・出産回数:最大で年4回
・出産数:1回1〜9匹
愛猫家の方であれば、保護猫や殺処分といった社会問題はご存知の方が多いと思います。
オス猫の去勢やメス猫の避妊は飼い主の責任です。
発情期の猫のみならず、地域の皆様に迷惑をかけない心掛けが必要です。
猫を去勢するメリット|マーキング対策
オス猫が発情期に縄張り目的で行うマーキングは、室内飼育で非常に大きな悩みとなります。
そして、その多くはオス猫の去勢によって回避・解消されています。
マーキングは発情を迎えたオス猫が行うようになりますが、睾丸を摘出してホルモンを抑制することにより発情を制止することが可能です。
猫の去勢によるメリット|ストレス対策
オス猫は発情期にストレスが溜まりやすく、このストレス解消は去勢が効果的なメリットを生みます。
オス猫は発情期になるとメス猫を探して徘徊しようとしたり、苛立って攻撃的になる場合があります。
多頭飼いの場合には、猫同士でケンカをすることもあります。
ストレスが蓄積されると、食欲不振や嘔吐など、体調不良になることもあります。
すぐに治療せず時期を経過してしまうと、脱毛や膀胱炎や胃腸炎など大掛かりな病気にもなりかねません。
猫を去勢するメリット|鳴き声対策
発情期の猫は、「ワォーン」といったような大声で鳴きます。
この時期には、早朝から日中、深夜にまで鳴き続ける場合もあります。
ペットを飼う上で、近隣の方へ迷惑をかけるようなご近所トラブルは避けたいものです。
オス猫の発情期の鳴き声は去勢によって解消できるメリットがあり、手術をお勧めします。
猫の去勢によるメリット|生殖器疾患対策
去勢には、前立腺疾患になりくく、精巣腫瘍を予防する効果があります。
また、去勢によってケンカや交尾を防止することは、猫エイズへの大きな対策にもなり、室外飼育の場合にはとても大きなメリットです。
盛りの時期になるとケガの多いオス猫にとっては、命を守る対策としても有効的メリットがあります。
猫を去勢するデメリット
ホルモンバランスによって代謝が低下するため、肥満になりやすい体質になります。
食欲が増えて運動量が減る傾向があるため、食べ過ぎに気を付けてたくさん遊んであげるようにします。
時期が経過して体重の増量傾向が見られる場合には、去勢後用のフードへの切り替えをお勧めします。
猫を去勢する時期と費用
一般的に月齢6ヶ月を経過したら手術は可能です。最初の発情前に手術をするのがもっとも理想的です。
発情期を避けたり、術後の化膿を避ける目的で梅雨や夏の時期を避けることもあります。
また、全身麻酔による手術となり生命にも関わるため、手術の時期は獣医さんに相談しましょう。
場合によっては、血液検査などを行うこともあります。
手術自体の時間は10分程度ですが、獣医が懸念するのは麻酔による影響です。
十分な成長時期に達しているか、麻酔に堪えられるか、といった点で観察が必要な場合があります。
そのため、手術まで時期をあけるようアドバイスがあった場合には助言に従ってください。
費用は、一般的に10,000〜15,000円ぐらいが相場です。
血液検査などが生じた場合には1回10,000円程度の追加料金も発生します。
なお、地域によっては管轄する市区町村の役所へ申請すると3,000〜5,000円程度の助成金が支給されます。
猫を去勢する手順と注意
前日
・できるだけ安静に過ごします
・夕飯は夜21時頃までに与えます
・水は与えても構いません
当日(手術前)
・朝は絶食します
・水は朝6時頃までなら与えても構いません
・できるだけ排便・排尿を済ませます
・病院へ緊急連絡先を伝えておきます
当日(手術後)
・お迎えの時は麻酔から完全に覚めていないため注意します
・傷口を舐めたりしないようエリザベスカラーを装着します
・大人しく落ち着いて過ごすようにします
・炎症しないよう支給された薬(状況により痛み止め)を飲ませます
・傷口の様子と麻酔の影響がないか経過観察します
・1泊入院する場合もあります。
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