・去勢時期って一体いつなのか、見極める
・去勢時期にばらつきがあるのはなぜ?
・去勢時期が異なる具体的な事例とは?
オス猫を飼育するうえで、去勢時期は気になるものですね。
いつ手術を行えば良いのか、その情報を知ろうとしても、サイトや獣医によって、ばらつきがあるように見受けられます。
そして、経験者の方々の去勢時期もまちまちです。
しかし、その理由を踏まえて知識を備えると、
猫の去勢時期はばらつきがあることを見極めることが当然であることが分かります。
猫の去勢時期を見極める|いつ?
回答からお伝えすると、猫の去勢時期は猫それぞれによって異なります。
一般的には、6ヶ月を経過すると去勢時期に相応すると言われています。
しかしながら、いざ月齢6ヶ月が経過し、去勢時期を迎えた前提で病院へ連れて行くと、「去勢は1歳になってからと言われた」といったようなことが、頻繁に起こっています。
なぜ半年も待たなければならないのか、獣医の腕が劣るのか、早く手術をしてくれる病院を探した方が良いのかと、疑問に感じる方も少なくないでしょう。
しかし、正しい知識に基づいて獣医へ理由を見極めると、その原因へ理解を深めることができます。
また、その理由を知って猫の状況を把握することは、今後の飼育においても参考になる要素が多いです。
猫の去勢時期を見極める|異なる理由
猫の去勢時期が異なる一番の大きな理由は、成長における個体差です。
見極めが必要です。
去勢は、全身麻酔によって行われる睾丸の摘出手術です。
そのため獣医にとっては、猫が麻酔に堪えられる成長を、遂げていて、無事に麻酔から目覚めることが、できるかどうかという見極めが必要となります。
猫の去勢時期が、適正かどうか見極めをするもう一つの大きな理由は、睾丸が2つともきちんと確認できるかどうかです。
また、その他にも安全面から見極めて判断し、去勢時期を遅らせる場合があります。
猫の去勢時期が遅れる場合の具体例
獣医は猫それぞれの体の状態を診断し見極め、猫へ起こりうるリスクを回避しながら去勢時期を検討します。
通常よりも去勢時期を遅らせる具体的な事例としては、以下のようなケースがあります。
成長が未熟な猫の去勢時期
去勢手術は、猫が全身麻酔に堪えられる体力を十分備えている必要があります。
そのため、成長が未熟な猫は成長を遂げるまで去勢時期を遅らせます。
また、心配要素がある場合には、血液検査や経過観察によって、見極めて判断を行うこともあります。
なお、高齢の猫の場合には、命の危険性を考慮して手術を断る場合があります。
睾丸が2つ確認できない猫の去勢時期
一般的な去勢時期と言われる6ヶ月を迎えたら、あらかじめ猫の睾丸の状態を、見極めておくことをお勧めします。
猫の睾丸が片方しかないなど、陰嚢に睾丸が降りていない状態を、停留睾丸といいます。
獣医によっては、睾丸が降りて去勢時期が迎えられるかどうか、しばらく様子を見ることもあります。
成長をしても陰嚢に睾丸が確認できない場合、睾丸は足の付け根やお腹の中にあります。
お腹の中にある場合には腫瘍発生率が高くなり、死に至る可能性が生じるため、開腹手術によって睾丸を探して摘出する必要があります。
停留睾丸の場合、あらかじめ認識しておくことによって、獣医へ手術数を少なく措置できる時期を相談することがしやすくなります。
発情中の猫の去勢時期
メス猫の避妊手術は発情中を避けることに対して、一般的にオス猫の去勢手術は発情中でも問題ないとされています。
しかし、獣医の見極めによっては、無発情期まで待つ場合もあります。
去勢の時期が遅すぎるとマーキング癖がある猫は、手術をしても改善しない場合があります。
梅雨どきや夏場の猫の去勢時期
猫は手術後に、傷口を舐めてしまうことが、多いです。
そのため、獣医は化膿などの炎症が生じないように回復を考慮します。
去勢時期として、梅雨や夏場の手術を避けた季節をと勧められる場合には、
手術後の配慮が踏まえられている背景があります。
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