・猫の状態から把握する妊娠期間
・妊娠期間に注意すること
・妊娠期間が通常より短い場合と長い場合
猫の妊娠期間は、平均63〜67日です。
妊娠から約2ヶ月という、たいへん短い期間で出産します。
猫の交尾による妊娠確率はほぼ100%とされ、去勢をしていないオスとの飼育や、室外飼育における妊娠確率は非常に高いです。
猫が妊娠したかもしれないと感じる方は、どうぞご確認ください。
猫の妊娠期間は67日位。お腹が大きいと気付いたら妊娠1ヶ月!
猫の出産に際しては、事前の心構えと様々な準備が必要です。
なんとなくいつもと違う様子に妊娠が疑われる場合、想定される現在の妊娠期間をチェックしましょう。
妊娠期間による猫の特徴は次のとおりです。
猫の妊娠期間:20日
乳房に張りが出て乳房がピンク色になります。
人間のつわりに相応し、食欲がないことがあります。
この妊娠期間は、予期無しにはなかなか気付きにくいことが多いです。
妊娠と気付いた場合には、なるべく安静に過ごせる環境を整えましょう。
猫の妊娠期間:30日
猫の外見でお腹が出てきたことが分かります。
乳房の脹らみも見た目で分かります。
一般的に外観の変化で気付くことのできる妊娠期間としては、この時期が一番多いです。
よって、猫は妊娠発覚から1ヶ月程度の期間で出産するケースが多いということになります。
また、この妊娠期間になると超音波エコー検査で胎児を確認することができ、おおよその匹数まで把握することができます。
妊娠しているか否やを明確に知りたい場合には、獣医に申し出てエコー検査を依頼しましょう。
猫の妊娠期間:45日
妊娠期間のうちで最も食欲旺盛な時期となります。
明らかに体重が増加し始めていることが分かります。
胎児の数によっても異なりますが、猫は妊娠期間に体重が通常より1.4倍ぐらいまで増量します。
おとなしく横になる時間が増える一方、周囲の環境にはとても敏感になります。
場合によっては攻撃的にもなるため、猫がより安静に過ごせるよう注意が必要です。
猫の妊娠期間:50日
お腹に赤ちゃんの胎動が感じられるようになります。
母猫もそれを勘して、毛を逆立てたり、ビクビクっと動くことがあります。
出産する場所を探し始め、普段いない場所へ行くような動向が見らます。
猫が安心して出産と育児を行えるように、なるべく静かな場所へ産箱を設置し、その近くに餌や水を置きます。
産箱は、母猫が動き回れるくらいの大きさのダンボールなどにペットシーツやブランケットなどを敷いてあげましょう。普段使用しているケージを目隠ししてあげるのもいいでしょう。
猫の妊娠期間:60日
いよいよ出産を迎える時期です。
出産2〜3日前には母乳が出始め、乳房や陰部をしきりに舐める仕草が増えます。
出産前は落ち着きがなく、床や産箱などを掘ったりする傾向が見受けられます。
いつ出産が行われても良いように、猫の様子をそっと見守ります。
猫の妊娠期間は67日。気を付けること
妊娠期間においては、栄養価の高いフードへ切り替えることをお勧めします。
メーカーによっては、妊娠期間から授乳期に適したフードもあります。
次に、なるべく落ち着いてゆっくりと飼育ができる環境を整えてあげてください。
不安やストレスを回避して安静に過ごすことが安産に繋がります。
なお、出産にあたって用意する巣箱は、なるべく人目のつかない静かな場所へ設置します。
また、猫の出産は夜から早朝にかけて行われることが多いです。
出産時や出産後に必要な物は、妊娠期間中にあらかじめ用意しておきましょう。
飼い主も一緒に育児を行う心構えで、寝不足などの体調管理に気を付けて過ごしてください。
猫の妊娠期間67日|通常と異なる場合の危険性
母体で胎児が過ごす妊娠期間はとても重要です。
妊娠期間が60日に満たない猫の出産を早産と言います。
早産による赤ちゃんは非常に生命力が弱く、無事に出産を経てもその後に命を落とすケースが多くあります。
またその反対で、予定日を過ぎても産まれない過期産の場合も稀にあります。
陣痛から4時間以上経過しても、出産しない場合の難産も同様で、母体に危険性が生じます。
これらのケースは状況に応じて帝王切開を行わなくてはならないため、早急に獣医へ診断を依頼します。
帝王切開による出産費用は、15〜30万円ぐらいです。
なお、一般的に帝王切開では同時に避妊手術を行うことが可能です。
妊娠は、最大で年4回ほど可能です。
同じ環境による飼育方法では、再びこれらの危険を繰り返す可能性もあります。
そのため、猫への負担を鑑みてこのタイミングで避妊手術をされる方が多くいます。
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