猫を初めて迎え入れる方が、最初に悩むのが「噛み癖」です。
多くの飼い主さんで、噛み癖に悩まされている方が多いと思います。
自分は平気でも、万が一他の人に噛みついてしまったら大変です。
なぜ、噛むのか不思議ですよね。
「子猫の内に噛み癖を直したい」
「大人猫でも治るのか?」
「噛み癖は直せるのか?」
などと疑問に思いますよね。
結論から言うと、猫でもしつけをすれば噛み癖は直ります。
噛み癖も、理由なく噛みません。
我が子可愛さゆえに噛み癖を放置する方も多いです。
しかし、噛み癖を放置すれば、出血するケガにまで及ぶ可能性があります。
今回、噛み癖の理由や、直し方などについて紹介します。
なぜ、猫は噛み癖があるの?理由は?
猫の噛み癖には、様々な理由があります。理由は以下の通りです。
歯が痒い
生後3か月までの子猫は、成長により歯の痒みが出ます。
乳歯から永久歯に生え変わる事により違和感や痒みが出て、噛みつきたくなります。
飼い主の手をおもちゃと認識している
遊んでいる内に興奮してしまい、飼い主の手を獲物と見えて噛んでしまいます。
一人っ子の場合、周囲に噛み癖を注意してくれる猫がいないので、力加減について分からないまま成長してしまいます。
親猫や兄弟猫がいる場合は、家族から噛み癖の指導が入りますからね(笑)
ストレス
突然噛んできたりしたら、ストレスが溜まっているのだと思っていいでしょう。
猫のストレスは、生活が変わったり、構いすぎたりする事が関係しています。
人間は、生活環境の変化に順応できますが、猫は変化に追いつく事が苦手です。
なるべく、環境変化がないように過ごしましょう。
怪我・病気
病気や怪我の部分を触ると噛む場合、触った部分が痛いという意味です。
人間も怪我や病気の場所を触られれば「痛い」と言ったり泣いたりするのと同じですね。
狩猟本能
猫の狩猟本能は、目の前の動く物に噛みつきます。
例えば、猫じゃらしに飛びついたり、ボールに猫キックしたりしますよね。
これらの動きは、狩猟本能により猫じゃらしやボールを獲物と捕らえて遊んでいるからです。
普通なら、子猫時代に、兄弟や姉妹の子猫とじゃれ合いながら噛みつきの力加減を覚えます。
じゃれあっていて噛むと怒られている子猫の動画などテレビで見ますよね。
しかし、ペットショップにいる猫は、生まれてすぐ家族から引き離されているので噛みつきの手加減を覚えていません。
飼い主とじゃれ合ったときに手をおもちゃと認識してしまい、噛み癖がついてしまいます。
猫の噛み癖はスプレーで直せるの?
猫の噛み癖を直す方法で、臭い・音を利用した方法があります。
臭いでは、噛み癖防止スプレーをおススメします。
手足や噛んだ場所しスプレーする事で、噛んだ時に苦い味を感じるので噛み癖を辞めさせる事ができます。
もちろん、舐めても害のないものを使いましょう。
落ち着く香りと苦い味の成分が入ったスプレーが売られています。
猫が嫌う臭いというと、柑橘系とリンゴなどの臭いが苦手ですね。
市販のスプレーも柑橘系やリンゴの苦味系がほとんどです。
一回限りで、噛み癖は直りません。
根気が良くスプレーを使用する事です。
スプレーを使い続けることで噛み癖も直ります。
臭いの他に、音の方法もあります。
噛まれた時に、猫が嫌う音を出すと噛んだ=嫌な音と覚えさせる事で噛み癖も直ります。
例えば
- 缶を落とす
- 空のペットボトルを、遠くに投げて音を出す
- 鈴など音の出るものを鳴らす
私の実家も猫ではないですが、犬がいます。
吠えた時に、大きな音を出して吠え癖を直しました。
犬や猫は大きな音に敏感なので効果があります。
我が家の猫ちゃんの場合は、猫ちゃんが噛んできたら、猫自身のしっぽを噛ませて、甘噛を覚えさせました。
猫の噛み癖はいつまで続くの?
猫が噛みつく事には、必ず理由があります。
噛み癖の理由は、歯の生え変わり等様々です。
「噛み癖はずっと続くのか?」と思う方もいるでしょう。
噛み癖は大人になる2歳までに直しておかないと、その後も直らない可能性があります。
子猫時代から家に迎え入れる際は、2歳までに噛み癖を直すようにしましょう。
子猫時代の噛み癖の原因は、歯の生え変わりによるものが多いです。
猫の歯の生え変わりは人間より早く、永久歯がそろうのが生後6か月頃です。
その間は、口の中で歯が生えたり抜けたりするのでムズムズしている感じです。
歯がムズムズするのは、気になってしょうがないですよね。
噛みたくなる気持ちわかります。
子猫の時は、かわいくて手で遊んでしまったりした時ありませんか?
私も猫ではありませんが、実家の犬が甘噛みの時期で、分かっていながらも手で遊んでいたことがありましたね。
その時は、「噛まれても大丈夫」と変な自身がありましたが、今思えばしつけの妨げになっていたのだと思いました。
猫も子猫時代に、飼い主が噛み癖について心を鬼にして対策をしなければ、本気の噛み癖がついてしまう事になってしまいます。
猫の噛み癖を直す方法とは?
猫の噛み癖の原因は、様々です。
主な原因は環境や病気・怪我、ストレスなどが多いですね。
噛み癖を直す前に、どうして猫は噛むのか考える事が重要です。
猫全員が、同じ原因とは限りません。
もしかして、ストレスが原因の子もいれば、怪我や病気の子もいます。
その子に合わせた対策をすることで、噛み癖を直す事に繋がります。
具体的な方法は
- 猫の野生本能に合わせたしつけをする
- おもちゃで欲求を満たす
- 噛み癖対策のスプレーを使う
- スキンシップを取り過ぎない
撫ですぎない
撫でている時に突然噛みつかれることありませんか?撫でられすぎて嫌という意味で噛みつきます。
「噛みつくまで気持ちよさそうな顔をしていたのに・・・」と思うかもしれませんが、猫はコロコロ気持ちが変わるものです。
突然噛む事は、珍しいことではありません。
突然噛まれないようにするには、事前のサインを見逃さないことです。
・撫でている手を見つめる
・尻尾を振る
・表情が険しくなる
などのサインを見逃さないようにしましょう。
驚かせない
猫は、大きな音や家族以外の知らない人が来ると驚いて八つ当たりする事があります。
八つ当たりと言っても、物の他に人に噛みついたりします。
大きな音など騒がしい環境は猫にストレスを与えます。
ストレスなく過ごせるように静かな落ち着いた環境を整える事が飼い主としての責任です。
猫ちゃん優先の生活を心掛けましょう。
猫の噛み癖を直すのに、おもちゃは効果あるの?
子猫時代は、生後6か月までは、歯の生え変わりでムズムズする時期です。
そのため、何かに噛みたくなります。
飼い主の手や電気コードなど、身の回りの目につく物に噛みつきます。
電気コードは、関電の可能性があるため、おもちゃを代わりに与えた方がいいです。
デンタルケア用のおもちゃ
おもちゃも様々な物がありますが、おススメなのがデンタルケア用のおもちゃです。
デンタルケア用のおもちゃは、噛むことを前提に作られているので頑丈で安全です。
歯周病ケアにもなり、噛み癖対策にもなるので、一石二鳥ですね。
しっかりおもちゃで遊ぶ
噛み癖のある猫は、「もっと遊んでほしい」「かまってほしい」という思いから、飼い主の気を引こうと噛みつきます。
遊びが少ないと、運動不足になりストレスが溜まります。
猫も人間と同じく、ストレスが溜まると病気につながります。
その子によって遊びの満足度も異なるので、猫の気が済むまで遊んであげましょう。
遊ぶ時に注意すべき事は、自分の手足をおもちゃにしない事です。
猫は目の前の動くものを獲物・おもちゃと認識してしまうので、噛み癖が悪くなる可能性があります。
「噛むもの=おもちゃ」と認識させる考えで対策を考えましょう。
猫の噛み癖を直す方法はしつけの方がいいの?
噛み癖を直す方法として、しつけとして行う方法としつけ以外の方法で行う方法があります。
しつけとしての方法
- おもちゃで遊ぶ(手をおもちゃに代わりにしない)
- 一人で遊べるおもちゃを用意する
- 飼い主の手を噛んで遊ぶ素振りが見えたら遊ぶのをやめる。
「噛んだら遊ぶのをやめる」を繰り返すと、「噛んだ=遊んでもらえない」と猫に認識させることができます。
しつけ以外の方法
スキンシップを取り過ぎない
スキンシップし過ぎると、機嫌が悪くなり噛んでくる事があるので、表情等を見逃さないようにしましょう。
遊んでほしい時は遊んであげて、そっとしておいてほしい時は構わない感じですね。
静かな生活環境に整える
騒がしい環境で過ごすと、ストレスにより噛みつく行為をしてしまうので、静かな落ち着いた環境に整える事が大事です。
噛まれたら猫の目をみながら「痛い」という
手を噛まれたときに、大きな声で「痛い」や「噛んじゃダメ」と言いましょう。
大きな声で言うと、猫はびっくりして離したり噛むのをやめたりします。
怒鳴るように言わず、普通の声で言いましょう。
名前を呼んで叱ると、叱られる=名前と認識してしまい、名前を呼んだ時に来なくなったり、震えたりとトラウマを植え付けてしまいます。
まとめ
噛み癖を直す方法も、その子に合わせた方法が一番です。
その子に合わせた方法と言われても「どの方法がいいのか分からない」となりますよね。
今回紹介した方法を試して見つけるが、適した方法を探しやすいでしょう。
噛み癖を直すには、根気良く続けることが必要です。
注意してほしいのが、噛み癖が直らない事を猫ちゃんのせいにしないで下さい。
噛み癖を猫ちゃんのせいにして虐待に近いしつけをする人もいるので、気を付けましょう。
猫ちゃんはわざと噛んでくるわけではありません。
噛み癖の理由を理解して猫ちゃんと向き合ってください。
名前を呼んで怖い口調で叱ったり手で叩いたりすると、叱る=暴力と認識させてトラウマを植え付けてしまいます。
「手を噛んではいけないと」と覚えてもらうようにその子の気持ちや特徴を理解して噛み癖を直しましょう。
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