気持ちよく寝ている猫。
その愛くるしい姿は、もはや単なる写真ではなく、一種のアートとして注目を集めています。
また反面、こんな寝相で大丈夫なのかと心配されている方もいるかもしれません。
こちらの記事を読んでいただくと「猫の寝相には意味があり、寝相からわかる心理状態」についてご理解いただけます。
「うちの猫は大丈夫なんだ」と安心していただけると思います。
それでは、解説いたします。
猫の寝相がわるいと大丈夫かなと思います
猫は元来、警戒心が強く臆病な生き物です。
猫は、自然の中で生きていくには、寝ているときにも常に警戒する必要があります。
来客があると飼い猫が部屋から出てこない、といった経験をされたこともある方もいるでしょう。
しかし、その反面、何て格好しているのか、と感じるような変な寝相で、寝ていることはありませんか。
普通は、可愛い姿で丸くなっていたり、香箱スタイルだったりなど、が定番の寝相です。
それが、仰向けやうつ伏せ、あるいは真っ直ぐに寝る猫もいます。
かと思えば、まるでアートのような姿で、寝ている猫もいます。
しかし、猫の寝相には、意味があるのだと思いませんか。
それも、猫の気持ちが表現されているとしたら、アートのような変なおもしろい姿の寝相でも、かわいいと感じる度合いが深まると思います。
猫の寝相別にみる猫の深層心理
「猫はこたつで丸くなる」と童謡の歌詞にあるように「猫=寝ている」といったイメージが古来よりあります。
また「猫」の名前の語源が「寝子」という説もあります。
それほどまでに、猫はよく寝ています。
猫の寝相が丸くなってる時
寝相が丸くなって寝ているときの猫の心理状態を、把握するには身体の向きと足裏に注目してください。
まず身体の向きですが猫はお腹が弱点です。
飼い猫がいる方はお腹を撫でられて、気持ちよさそうにしている姿を、見たことがあるのではないのでしょうか。
猫は警戒心が解かれていないときは敵に弱点を襲われないよう、お腹を隠します。
つまり横向きになってお腹が見えるように寝ているときは安心して寝ている証拠です。
それから足裏ですが、これも警戒しているときは、すぐに逃げれるように足裏を地面につけて寝ます。
猫が安全だと感じているときには、すぐに逃げる必要がないので足裏が見えるように寝ます。
猫の寝相が仰向けの時
次に猫が寝相が仰向けに寝ているときですが、これはみなさんにも当てはまる心理があるのではないでしょうか。
疲れているときなどすぐに寝たいと思ったときは、身体をリラックスさせたいという気持ちから仰向けに寝てしまうことが多いと思います。
それは猫にも同じです。
仰向けになって、寝ているときはとてもにリラックスしているときです。
そのマヌケな姿に思わず笑ってしまいそうになりますが、急所であるお腹をさらけ出して寝ているのは警戒心がなくストレスも全く感じていない状態です。
加えて、バンザイのように両手を上に広げている寝相は、周囲に対して安心しきっていて幸せを感じている、猫にとって最高にリラックスしているポーズのひとつです。
猫の寝相がうつ伏せの時
最後に、猫が寝相がうつ伏せで寝ているときです。
うつ伏せということは、弱みであるお腹を隠しているので、猫の心理としてどこかで警戒が解かれていない状態です。
猫の寝相として、一般的に思い浮かべるのは香箱座りだと思います。
香箱座りと呼ばれる寝相は、両手両足を折りたたむように座り、両手を体の下に挟み込んだ姿勢です。
この状態は、素早く逃げるといった行動に移せる姿勢ではないので、寝相の中ではややリラックスした心理状態と呼べます。
対してエジプトの有名な石像、スフィンクスのように、両手を身体の前に置く寝相は、やや警戒している感情があります。
これは、両手を身体の前に置くことにより、何か物音があればすぐに逃げれる姿勢になっています。
まとめ
猫の寝相には様々な気持ちが表れています。
「この状態はどういう気持ちなんだろう」と思った方は、ひとまずお腹の位置と姿勢を確認するようにしてください。
お腹が見える状態は、基本的に警戒していないです。
また、すぐに逃げれるような姿勢でないときも、警戒心は薄いです。
寝相から猫の気持ちを汲み取ることで、より仲良くなり心を通わせられるようになりましょう。