人間が日常的に飲むコーヒーを、猫が飲んでしまったというケースが起きてしまうことがあります。
しかし、猫がコーヒーを飲む事は、猫にとって危険性が高く、十分に注意が必要です。
問題は、コーヒーに含まれているカフェインにあります。
ついうっかりと、飼い主さんが珈琲の飲み残しを、置き忘れてしまい、猫が飲むと大変な事になります。
当記事を読んでくださいますと、「猫がコーヒーを飲んでしまった時の症状と対処方法」についてご理解いただけます。
それでは、解説いたします。
猫がコーヒーを飲むとなぜ大変なのか!?
人間にとってのコーヒーは、リラックスできたり、眠気が覚めたりなど、良い効果があります。
それはカフェインの覚醒効果や中枢神経を興奮させる効果などが、作用しているのです。
しかし、そのカフェインは猫にとっては、毒でしかありません。
猫が、コーヒー等のカフェイン飲料を飲むと、身体に異常が現れます。
猫は、カフェインを飲むと、カフェインの中毒作用は、歩けなくなったり嘔吐したり、最悪のケースは死んでしまったりします。
ですから、本当に猫が飲む事の内容に、注意が必要です。
カフェインが猫にとっては毒なので、コーヒー以外にも注意すべき飲み物がたくさんあります。
飼い主は、自分のカフェイン飲料の飲み残しを、飼い猫が飲んでしまわないように、充分に注意をしましょう。
ついうっかりの片付け忘れが、後でとても後悔することに、なってしまいます。
身の回りにある注意すべきカフェインを含んだ飲み物
コーヒー以外にカフェインを含んだ飲み物としては、お茶があります。
緑茶自体は、コーヒーよりは若干カフェインが少ないですが、玉露は圧倒的に多いので要注意です。
玉露には、一般的な煎茶(10mlあたり0.67mg)の40倍(10mlあたり26.67mg)のカフェインが含まれています。
(抹茶も多めに感じますが、ほぼドリップコーヒーと同じです。10mlあたりで6.4mg)
コーヒーの中では、エスプレッソが多いです。
通常のドリップしたコーヒーで、10mlあたり6mgのカフェインを含んでいます。
エスプレッソになると、10mlあたり20mgのカフェインを含んでいます。
また、焙煎の程度によっても、含まれるカフェイン量に変化があります。
コーヒーは、深煎りするとカフェイン量は減少します。
カフェインレスの飲料も増えてはいますが、普段自分で飲む飲み物には、飼い猫のために、深く注意しておいた方が良いです。
他にも、身近な飲み物で、カフェインを含んでいるものは、以下の通りです。
インスタントコーヒー、栄養ドリンク、ココア、紅茶、コーラ等にカフェインが含まれています。
猫にとってカフェインの致死量はあるのか?
猫にとっての、カフェイン致死量は、体重1キロ当たり150ミリグラム程度と言われています。
しかし、これは致死量です。
体重が4〜5キロの猫にとって、致死量は、600〜750ミリグラムになります。
実際には、その手前の段階で、中毒症状で、猫の具合は大変な事になります。
致死量の10分の1程度のカフェインを取ると、中毒症状が起きると言われています。
コーヒーや抹茶・玉露の飲み残しが、半分でも残っていて、万が一、猫が飲んでしまいますと、中毒症状が起きてしまいます。
猫がコーヒーを飲んでしまったらどうなる?
猫がコーヒーを飲むと、どうなるのでしょう?
一般的には、猫がコーヒーを飲むと、1、2時間後に中毒症状が出ると言われています。
では、さっそく猫がコーヒーを飲んでしまったら、どうなるのかを詳しくみていきましょう。
猫がコーヒーを飲んでしまった|興奮状態
猫がコーヒーを一定量以上飲んでしまった場合、興奮状態になり、激しく鳴いたり、飛び回ったりすることがあります。
また、息も荒くなり、動機が激しくなったりと、過度の興奮状態がみられることも。
猫にそのような症状が出る一定量は、体重1kgに対して、15mlほどと言われています。
致死量は、その10倍ほどですが、猫がコーヒーを飲んでしまったということがおきないよう、十分に注意が必要です。
猫がコーヒーを飲んでしまった|歩行困難
コーヒーを飲んでしまったら、猫はふらついて歩けなくなってしまうこともあります。
歩き方がおかしかったり、ふらふらしていたら、症状が出ている可能性が高いです。
また、痙攣(けいれん)やひきつけを起こしてしまうこともあります。
猫がコーヒーを飲んでしまった|嘔吐や痙攣
症状が重たい場合、嘔吐や痙攣してしまうこともあります。
また、カフェインの利尿作用で、粗相してしまうことも。
猫の様子がおかしいと感じたら、すぐに病院へ連れて行きましょう。
猫がコーヒーを飲んでしまったらどうするべき?
猫がコーヒーを飲んでしまった、というケースは、日常生活で起きる可能性があります。
しかし、人間が日常的に飲むコーヒーは、猫にとっては命に関わる危険性があります。
では、さっそく猫がコーヒーを飲んでしまったら、どうしたらよいのかをみていきましょう。
猫がコーヒーを飲んでしまったら病院へ連れて行く
猫がコーヒーを飲んでしまったことに気づいたら、たとえ症状が出ていなくても、まずは病院へ連れていくべき。
基本的に解毒剤がないため、病院では薬を使って、コーヒーを吐かせてくれます。
吐かせる行為は、むやみに素人がやってはいけません。
症状や持病により、病院でも吐かせる方法が異なるため、必ず病院で対処してもらってください。
時には胃洗浄をしなくてはいけない場合もあるので、病院の先生の判断を仰ぎましょう。
病院へ行く際は、猫がいつ、どのくらいコーヒーを飲んでしまったのか、明確に伝えてください。
また、飲んでしまったものと、同じものを持って行くと良いですよ。
中毒症状が起きている猫を前に、動揺してしまうかもしれませんが、冷静に対処して下さいね。
猫がコーヒー飲まないように普段から注意する
飼い主さんがコーヒーを、日常的に飲む方は多いですよね。
しかし、コーヒーの飲みかけのものを置きっぱなしにしていると、猫の命取りとなってしまうこともあります。
コーヒーだけではなく、カフェインが含まれるものには、注意するようにしましょう。
紅茶はもちろん、栄養ドリンクやお茶などにも、含まれているものがあります。
手遅れになる前に、普段から猫がカフェインを摂取してしまわないよう、心がけることが大切です。
まとめ
猫にとって、コーヒーはとても危険性の高い飲み物です。
基本的には、コーヒーの香りを苦手としているようですが、それでも自ら口にしてしまうことがあります。
人によっても、コーヒーがあわない人もいます。
コーヒーを飲むと、気持ち悪くなる人がいます。
猫の場合のコーヒーのカフェインの目安を前述しました。
しかし、それはあくまでも一般的な目安です。
人にも個人差があるように猫にも個体差があります。
目安の数字よりも、飲んだ分量が少ないとしても中毒起きてしまう可能性があります。
最悪の場合は、中毒症状によって、死に至る可能性もあります。
まずは、普段から猫がコーヒーを飲んでしまったということがおきないよう注意すべきです。
本当に、悔やみきれない、後悔をしてしまうかも知れません。
それでも、防ぎきれなかった場合は、自分でどうにかしようとせず、必ず病院へ相談しましょう。
勝手に対処すると、手遅れになってしまう場合もあるので、病院の先生に任せてください。
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