猫といえば魚好き!?
有名ですが本当なのでしょうか。
猫用のフードには多くマグロ味やカツオ味など、魚の風味のするものがあります。
一方で猫は肉食動物であり、鶏肉などの方が好きだという意見もあります。
猫は魚を食べる事ができますが、具体的にどのような魚をどれくらい食べても良いのか分かりませんよね。
それに、猫にとってベストな調理法で与えたいですね。
こちらの記事を読んでくださいますと、猫が魚好きと言われるようになった経緯と、猫に与えても良い魚についてご理解いただけます。
猫に魚はよくない!本当は食べない!
現在、日本で飼われている猫の祖先はリビアヤマネコという種です。
中東の砂漠に生息する種で、肉食動物です。
主に獲物となるのは、齧歯類やウサギなどの小動物、鳥やカエル、虫などです。
砂漠に魚がいないので、魚はあまり食べません。
農耕が始まり、収穫した作物を、ネズミに食べられるようになった際に、ネズミ取りの益獣として家畜化しました。
作物は食べずネズミや害虫だけを駆除できるうえ、ネズミの媒介する病気も防ぐ事ができるので重宝されたようです。
なぜ肉食の猫が魚を食べるようになったか
作物等の保護のため、平安時代に輸入されてきたのが、始まりとされてきました。
この頃の日本の食生活には、あまり肉は出ず、ほとんどが魚か野菜でした。
家畜として飼われている猫は、人の残りものを食べて生きていました。
本来は、猫は肉食動物です。
タンパク質や脂質を多く必要とする猫は、生きるために、魚を食べていたようです。
住み着いた場所で、生き残るために、食べるものが変わったのかもしれません。
いつから猫が日本にいたのかについては、長崎県壱岐市のカラカミ遺跡でネコのものとされる骨が発掘されています。
真偽の程は、まだ証明されていません。
もしかすると、弥生時代から猫がいたのかもしれません。
猫が魚好きと思われているのは、なぜ?
猫が魚好きだと思っているのは日本だけのようです。
他国では肉を食べる動物のイメージです。
ただ、海沿いに住む猫は、やはり生きるために、魚は食べるようです。
日本の猫に肉と魚の両方を与えてみると、魚を選ぶ猫が多いです。
これは猫にも好きな味があり、日本の猫は魚が好きになりやすいという事になります。
離乳後の3ヶ月で嗜好が形成されますが、この時期に魚を多く与えると魚好きになるようです。
日本のフードは魚味のものが多く、自然と魚味のものを多く食べる事になるため、日本の猫は魚好きになるという訳です。
実は猫に魚はよくないのです!猫が食べてはいけない魚
日本の猫は魚好きですが、なんでも与えて良い訳ではありません。
食べると体調不良を起こす魚介類もあります。
きちんと理解して与えましょう。
猫に魚はよくない!|「チアミナーゼ」という酵素の入っている魚介類は、生で与えないようにしましょう
具体的はイカ、タコなどの軟体動物、カニなど甲殻類、貝類の他ワカサギやコイといった淡水魚です。
魚の内臓にも含まれます。
長期的な摂取によって歩行障害や視力の低下などが起こります。
チアミナーゼは酵素であるため、加熱すれば影響がなくなり食べる事が可能になります。
猫に鰹節を与え続けると、最悪の場合、死亡
マグネシウムなどの無機塩類が多く含まれているため、多量に摂取すると結石が発生します。
尿路結石となって尿の排泄ができなくなると、最悪の場合死に至ります。
マグロ、カツオなど青魚の多量摂取は、黄色脂肪症の原因になります。
青魚に含まれる不飽和脂肪酸が、猫の脂肪を変質させ、しこりや炎症を起こします。
痛みが出るため、歩きにくそうにしたり触られるのを嫌がるようになります。
少量の摂取なら大丈夫です。
猫に魚はだめ!猫が食べていい魚と調理法
猫が食べても問題無い魚は、白身の魚です。
タイ、カンパチ、ブリなどを猫の一口程度なら構いません。
サケも食べても大丈夫です。
猫に魚はだめ!与える場合は、刺身用などの調味されていないものを使ってください
そのまま生で与えるか、軽く茹でるのがベストです。
塩焼きなど味付け調理されたものは腎臓に負担がかかるので避けましょう。
骨は猫が丸飲みした際に内臓や喉に刺さるので、全て取り除くようにしましょう。
まとめ
猫が魚好きだと思われているのは、日本の猫だけのようです。
魚にも猫が食べて影響が出るものもありますので、しっかり確認してから与えるようにしましょう。
実際、食べない猫もいますし、食べないほうが普通なんですから。
それに食べるからといって、かつお節を上げすぎると病気になります。