39歳で、肺癌になりました。
事業を経営していて、スタッフもお客様も抱える責任ある立場。
滅多に休めない(休まない)し、祖父母は全員癌、叔父も40代で亡くなった…絵に描いたような癌家系。
可能性はあると思っていたので、毎年人間ドックを受けていました。
そこで見つかった、すりガラス状の結節。
検査を経て、30代で癌患者になりました。
ドクターの話では、幸い癌は周りには広がっておらず、手術で取り切ることが出来たそうです。
それでも、産まれて初めて強く死を意識しました。
事業を立ち上げて、何年も止まることなく走り続けてきましたが、手術後は有り余るほど時間があります。
時間はあるけど、傷が痛くて何もできず。
やることといえば、横になって考え事をするくらいが精一杯でした。
ぼんやりと天井を見上げながら、「明日死んでも良いと思えてる?」「私は悔いなく生きてきただろうか?」と自問自答を繰り返しました。
そして、気付いてしまいます。
悪くはないけど…自分で選択したことは少ない人生だったということに。
今まで蓋をしてきたはずの気持ちが、とめどなく溢れ出しました。
コメント