癌でも十分辛いのですが…
それだけじゃ終わらなかったのです!
かれこれ3回くらいコロナをやっていますが、ちょうど罹患が癌の手術の前後だったもので、後遺症になっていても癌のせいだと思い込んでいました。
やっぱり癌って、辛いんだな…
いつも怠くてしんどいし、常に微熱はあるし、1週間おきに高熱が出る。
おまけに、頭も働かない。
人生で常に勉強とは向き合ってきたつもりで、割と難しい国家資格も取った。
とはいえ、それは20代前半の話。頭が冴え渡っていた頃の話ですから、まあ年を取ったな〜と思っていました。
記憶力は悪くなったし、ミスは出るし、そもそも昨日の記憶がないし…
癌って、こんな感じなんだ、親戚の皆さんもさぞ辛かっただろうなというのがその頃の感想です。
でも、何だか周りの癌の方々を見ていると、少し違う。体はとてもとても辛そうですが、頭は皆さんお変わりなくシャンとされているような?
色々な病院に行っても、癌からの心因性の何か〜と言われて全然原因がわからず、ようやく辿り着いたコロナ後遺症専門医でコロナ後遺症・筋痛性脳脊髄炎の診断を受けました。
病気の段階を表すPSは8。
辛うじて、トイレには行けるが日常の半分以上は寝込んでいるという状態です。
この病気の恐ろしいところは、想像力あまり豊富でないかなぁという方には全く理解されないこと。
ちょうど、夫が共感力や想像力が極めてマイルドなタイプなので、大いに難儀しました。
まあー理解できないのも無理ないよね、コロナみたいなよくわからない病気、しかもその後遺症なんて。癌ですら、なったことない人にはわからないもんね。
怖い病気だという認識くらいしかないもの。コロナの後遺症なんて、一般的に浸透していない上に、主な症状が「倦怠感」なんて、メンタルの問題と言われるのも仕方ないのかもしれません。
しかし、「倦怠感」は凄まじいものでした。
「疲れたなー怠いなー」なんていうレベルではありません。
「体が痛くて、重くて重くて、四肢に錘を括り付けられているようで動けない」
「その日絶頂のコンディションの一時を見計らって「今だ!」と何とか起き上がり、5歩先のトイレに死ぬ気で行く」
レベルが、コロナ後遺症の「倦怠感」です。
痛みや苦行には割と強い方だと思っていましたが、それでもこれだけしんどかったのです。
でも、一番辛かったのは、体ではなく、「これがいつまで続くのかわからないこと」と、「周りの理解が得られないこと」。
出口と底の見えない穴に落ちていくような感じでした。
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